mustやhave toを使わずに「しなければならない」を表現できる不定詞の形容詞的用法
不定詞とか形容詞用法とか聞くとアレルギーがでてしまう方が多いかと思いますが、あまり文法用語は使わずに簡単に説明してみますので、読んでみてください。
私たちの印象では「しなければならない」はmustかhaveto
一般的に「~をしなければならない」を英語にしろと言われて思いつくのがhave to(has to)だと思います。
もしくはmustを使った英文を作る人もいると思いますが、ネイティブはこれらの英文にプラスして不定詞を使った言い方をよく使います。
ちなみにmustは「自分でやらなければならない場合」、have toは「時間制限などの外的要因があってやらざるを得ない場合」というニュアンスの違いもあります。
不定詞の形容詞的用法って?修飾って?
ここからが本題なのですが、不定詞の形容詞的用法という用法は覚えていマスでしょうか?
不定詞を整理すると
不定詞とは・・・to+動詞の原型 にすることで、2つの動作を表すことができる。
用法は4つ
1.名詞のように使える名詞的用法
2.副詞のように使える副詞的用法(目的)
3.副詞のように使える副詞的用法(感情の原因)
4.形容詞のように使える形容詞的用法
今回は4についてです。
4の形容詞的用法は名詞、代名詞を修飾し、その名詞や代名詞の後ろに置かれる。
これが学校の教科書や参考書の説明だと思います。
非常に分かりにくいですよね。
これは実際に英文を見てみると実は非常に簡単です。
I have something to say to you.
「キミに言いたいことがあるんだ」
to say 言いたい⇒something何か
I have a lot of something to do today.
「私は今日やることがたくさんあります」
to doやるべき⇒something何か
面倒な修飾だの代名詞だの名詞だのという言葉を忘れて、実際に英文を見るとこれだけのことです。
do や say という動詞が、to do や to say という感じでto が付くことで形容詞になっています。
その形容詞がsometingを説明している感じです。
もう少しシンプルな英文で見ると
I want to someting to drink.
「何か飲み物が欲しい」
飲むための ⇒ 何か
こんな感じです。
不定詞の形容詞的用法は「~するための、~すべき」
この感じで不定詞を形容詞のように使う場合は、「~するための、~すべき」という意味で訳されることが多いです。
おそらく参考書なんかもそうだと思いますが、日本語に訳すときにはこのままだと不自然な日本語になりますので、そのへんはなんとなく変えてみてください。
例文3つで考えてみると
何か飲むためのものが欲しい ⇒ 何か飲み物が欲しい
やるためのこと ⇒ やること
言うべきこと、言わなければならないこと ⇒ 言いたいこと
こんな感じです。
言うべきこと、言わなければならないことはそのまま日本語でも問題なさそうですね。
must や have to にプラスして、不定詞のこの言い方もバリエーションに加えてみてください。