副詞や前置詞の本質的意味をマスターすれば大人になってからでも英会話は上達します
英語学習のネタ帳管理人シミズです。
今回は副詞、前置詞という厄介な品詞と英語上達に関してのお聞きできましたので、ネタとして投稿させていただきます。
ニックネーム hjp
男性
私は30歳から英会話を勉強し始めたのですが、それまで英語を母語とする外国人と挨拶程度の英会話しかできませんでした。
そして毎日会社の通勤時間に英語をイヤホンで聴き始めました。
映画、歌、ニュース、ありとあらゆる音声教材を聴きあさり何とかボキャブラリーを増やすところまでは上手くいったのですが、その後の文法で苦戦しました。
仮定法、分詞構文などいくら文法書を読んでも理解できなかったのです。
そこで、難しい文法は取り敢えず後回しにして一番多く使われる単語にフォーカスして勉強することにしたのです。
リスニングの練習を大量にこなしたため名詞は沢山覚えています。
しかしその名詞をいくら覚えても使えない理由があったのです。
それは前置詞や副詞の理解が足りなかったということです。
名詞は単独で使われることがなく、必ず前置詞を伴います。
そして動詞は副詞を伴います。
名詞の前には前置詞が置かれ、動詞の後には副詞が置かれることが多いのです。
to, in, of, for, on, upなどはa, an, theなどの冠詞と同じように短い単語ですが、その意味はと聞かれるとなかなか正確には答えることはできないものです。
そこで、例えば前置詞のonですが、~の上にと学校で習って日本語で覚えていると、なかなか使いこなすことが難しいです。
なぜならonには副詞としての働きもあるからです。
例えばエスカレーターなどのベルトにおつかまりくださいを英語で言うと“Please hold on to the handrail belt. ”となりますが、この場合はつかまるという意味の“hold”という動詞にかかる副詞です。
そして“to”が“the handrail belt”という名詞にかかる前置詞です。
学校ではこれを“hold on to ”とひとまとまりの句動詞として覚えさせられます。
意味は~を持ち続けるとか、~を掴んで離さないという意味としてひとかたまりにして日本語で意味を覚えさせられるのです。
“hold”という動詞に継続の意味を持つ副詞の“on”がついて“hold”に継続性の意味を付け加え、持ち続ける対象に、~を、~に対しての意味の前置詞“to”がついて出来ていると考えると前置詞や副詞の本質的意味が徐々に理解されてきて、出会ったことのないイデオムも意味が推測できるようになるのです。
空を見上げるを英語では“look up to the sky”と言いますがこれも同様です。
“up”という副詞が見るという動詞“look”にかかって見上げるとなり、どこに対して見上げるのがという部分が方向を表す前置詞“to”で表され“the sky”にかかっていて、空に対してとか、空をという意味になり全体として、空を見上げるという意味になることを考えると“up to ”は副詞と前置詞が組み合わさってできていることがわかります。
このような例は無数にありますので全部丸暗記するのはとうてい不可能です。
副詞や前置詞の理解を深めることで意味が推測しやすくなり、意味も覚えやすくなるので、たくさん覚えた名詞や動詞も多彩に活用できるようになり英会話も飛躍的に上達するのです。