ネイティブは第3文型(SVO)+to(for)~と第4文型(SVOO)どっちを使う?
学校のテストで「第4文型(SVOO)から第3文型(SVO)に書き換えなさい」
という問題があったことを覚えていますか?
最近の若い世代でこの問題がでるかどうかは知りませんが、私の年齢だとよーく覚えています。
例えばこんな問題
第4文型(SVOO)My mother made me some cookies . 母がクッキーを焼いてくれた
↓
第3文型(SVO)My mother made some cookies for me. 母がクッキーを焼いてくれた
これは書き換えたときにfor me とするかto me とするかを問われる問題で、文型が違っても意味やニュアンスは同じということを覚えさせるんだと思います。
でも私の知る限り英語ネイティブはSVOOを使います。
語順が少し違って、たった1つforという前置詞が入るだけなのに、ネイティブに確認すると「第4文型(SVOO)My mother made me some cookies .」を答えてきます。
理由はSVOOの方が簡単だから
というのですが、いやいやたいして変わらねえだろうよと突っ込むと、理屈ではなくてSVO+to(for)~はあまり使わないとのことでした。
ネイティブも文法を意識して話しているわけではないので、私の質問にこまっているみたいでしたが、たぶん感覚的にSVOOを使っているのだと思います。
日本人からすると第三文型の方が日本語っぽい感じがするので感覚的に使いやすいと思うのですが、ネイティブがSVOOを使っているのですから、SVOOを使いたいですね。
ちなみにSVOOは使い慣れるととても簡単です。
mustやhave toを使わずに「しなければならない」を表現できる不定詞の形容詞的用法
不定詞とか形容詞用法とか聞くとアレルギーがでてしまう方が多いかと思いますが、あまり文法用語は使わずに簡単に説明してみますので、読んでみてください。
私たちの印象では「しなければならない」はmustかhaveto
一般的に「~をしなければならない」を英語にしろと言われて思いつくのがhave to(has to)だと思います。
もしくはmustを使った英文を作る人もいると思いますが、ネイティブはこれらの英文にプラスして不定詞を使った言い方をよく使います。
ちなみにmustは「自分でやらなければならない場合」、have toは「時間制限などの外的要因があってやらざるを得ない場合」というニュアンスの違いもあります。
不定詞の形容詞的用法って?修飾って?
ここからが本題なのですが、不定詞の形容詞的用法という用法は覚えていマスでしょうか?
不定詞を整理すると
不定詞とは・・・to+動詞の原型 にすることで、2つの動作を表すことができる。
用法は4つ
1.名詞のように使える名詞的用法
2.副詞のように使える副詞的用法(目的)
3.副詞のように使える副詞的用法(感情の原因)
4.形容詞のように使える形容詞的用法
今回は4についてです。
4の形容詞的用法は名詞、代名詞を修飾し、その名詞や代名詞の後ろに置かれる。
これが学校の教科書や参考書の説明だと思います。
非常に分かりにくいですよね。
これは実際に英文を見てみると実は非常に簡単です。
I have something to say to you.
「キミに言いたいことがあるんだ」
to say 言いたい⇒something何か
I have a lot of something to do today.
「私は今日やることがたくさんあります」
to doやるべき⇒something何か
面倒な修飾だの代名詞だの名詞だのという言葉を忘れて、実際に英文を見るとこれだけのことです。
do や say という動詞が、to do や to say という感じでto が付くことで形容詞になっています。
その形容詞がsometingを説明している感じです。
もう少しシンプルな英文で見ると
I want to someting to drink.
「何か飲み物が欲しい」
飲むための ⇒ 何か
こんな感じです。
不定詞の形容詞的用法は「~するための、~すべき」
この感じで不定詞を形容詞のように使う場合は、「~するための、~すべき」という意味で訳されることが多いです。
おそらく参考書なんかもそうだと思いますが、日本語に訳すときにはこのままだと不自然な日本語になりますので、そのへんはなんとなく変えてみてください。
例文3つで考えてみると
何か飲むためのものが欲しい ⇒ 何か飲み物が欲しい
やるためのこと ⇒ やること
言うべきこと、言わなければならないこと ⇒ 言いたいこと
こんな感じです。
言うべきこと、言わなければならないことはそのまま日本語でも問題なさそうですね。
must や have to にプラスして、不定詞のこの言い方もバリエーションに加えてみてください。
英語は1文中に動詞は1つだけしか入れられない
なんだかよくわからない題名にしてしまいましたが、簡単に言うと英語では1文の中に動詞が2つ以上入ることはないということです。
この記事の中でもさらっと書いたのですが、1英文に対し、動詞は必ず1つ必要なんだけど、2つ以上あってはいけないんですね。
ですので、英文を眺めてみて動詞がないなら1つ補ってあげる必要がありますし、2つあればそれは間違いだということです。
例えばこんな英文
✖ I am like soccer. 僕はサッカーが好きです。
am も likeも動詞なので、動詞が2つ入っています。
ですので、正解は I like soccer.
文法をしっかり勉強しとくと不定詞を使って
I like to play soccer. 僕はサッカーをすることが好き
のように動詞の前にtoを付けることで名詞に変えて使うことができたりします。
文法覚えると英語めっちゃ楽しいですよ!
もっとややこしいのが、日本語に動詞が入っていないタイプ
この写真は美しい
✖ This photograph beautiful.
日本語に動詞が入っていないので、英語でも動詞を忘れがちですがこれだと不正解です。
正しくはThis photograph is beautiful.
be動詞が入ります。
形容詞と動詞の区別がつきにくいパターンで間違えやすいので、慣れないうちは動詞が必ず1つあるかどうか確認するといいと思います。
そのうちにlike は形容詞っぽいけど動詞のように頭に記憶されます。
最後に覚えておきたいのが、文と文をつなげる接続詞が入ると動詞が2つあるということです。
andとかthatとかですね。
文を接続しているので、1文ではなく2つ英文があるので、当たり前なのですが念のために書いときます。
I know that he lives in Tokyo. 私は彼が東京に住んでいることを知っている
thatを挟んでknowとliveという動詞が2つ入っています。
つけ忘れる人続出!!三単現のS
現役の中、高、大学生は忘れないかも知れませんがちょっと気を抜いていると忘れがちなのが三単現のSです。
複数形のSとごちゃ混ぜの人もいたりして・・・・
三単現は三人称、単数、現在形という3つの条件が重なることを指していて、略して三単現です。
3単現と書く人もいますがそのへんはどっちでもOK。
三人称単数現在と略さない人もいますね。
で、これどういうことかというと実はとても簡単な話です。
動詞は主語に合わせて変化しなければならない
見出しの通りなのですが、英語には主語が三人称、単数、現在形という3つの条件が重なった場合は動詞にsもしくはesが付いた形に変化させなければならないというルールが存在します。
3人称・・・私、あなた以外の主語
例えば、物や彼女、彼
単数・・・1人、一つ
これはわかりますね。
現在・・・文が現在形のとき
この3つの条件が重なったら、動詞にsもしくはesをつけて変化させます。
He likes baseball.
The cat walks.
ちなみに、ch sh o s x で終わる動詞にはesをつけます。
goes
watches
特殊な例
sのつけかたには特殊な例もあります。
have は has と変化し
「子音+y」で終わる動詞はyをiに変えてesを付けます。
study ⇒ studies
とまあ簡単に説明しましたが、簡単ですのでサクッと覚えちゃいましょう。
私とあなた以外の主語のときには単数で現在形でないか一瞬気にしてみてください。
動詞にSが必要ないかどうかは癖といいますか、慣れるとsが無いほうが変な感覚ですので、気にしているうちに自然と身につくはずです。
英語は主語と動詞が必ず必要
前回書いた品詞の記事にも書きましたが、英文の基本文は
主語+動詞
です。
他動詞の場合はそれだけでは完結できませんので、目的語と呼ばれる名詞を動詞の後ろにもってこないといけませんが、基本は主語+動詞です。
これを文系と呼ばれる記号であらわすと、S(主語)+V(動詞)になります。
ちなみに目的語が必要な動詞の場合は、S(主語)+V(動詞)+O(目的語)です。
この主語と動詞ですが、英文には必ず必要なものです。
※動詞は1文に1つしか入れられない
実は日本語の場合は主語と動詞がなくても文が成立してしまうことがあるので、英語をはなすときに入れずに話そうとしてしまうことがあります。
英文を丸暗記している人には関係ありませんが、英文を頭でくみたてて話す人は 注意しないとつい落としてしまいがちです。
日本語を覚えているネイティブスピーカーに英語と日本語の違いを聞くと、日本語はあまり主語を使わないので、違和感がありつい主語を入れてしまって変な日本語になるところだと言っていました。
実際には主語はすべての日本語にあってもおかしくないのですが、日本語は主語を省略する傾向にあるので、ネイティブには違和感があるみたいです。
I 'm Yamada. 私は山田です
これ英文を訳すと問題ないですが、自己紹介をするときに(私は)とは言いませんよね。
This photograph is beautiful. この写真は綺麗です。
この場合は日本語には動詞がありません。
この写真は名詞、綺麗は形容詞。
このへんが英語と日本語の大きな違いなので、頭に入れておくだけでかなり上達が早まります。
一番大きな違いは語順ですけどね。
品詞の種類
品詞の種類をただ表にするだけでは面白くないですし、そんな表はGoogleで検索すればいくらでも出てきますので、私がこうやって覚えているという私の頭の中をなるべく短く簡単に紹介してみます。
日本語にない品詞「冠詞」
冠詞はa とtheです。
aは一つの、theはそのという感じの日本語訳で覚えたと思いますが、この冠詞は日本語にはありませんので強引に訳さない方がいいと思っている品詞です。
正直私もうまく使いこなせていないのですが、初心者のうちはあまり気にせずこだわらずに覚えたほうがいいです。
英語に絶対になくてはならない品詞「動詞」
英語の基本文は主語+動詞です。
全ての英文がこれをもとにしているので、普遍的な形です。
命令文は主語が省略されていたりしますが、長年使われている間に省略されてきたというだけで、とにかく英語の基本文は主語+動詞です。
主語はその文の主役になるもので品詞ではないのですが、人やモノなどが入ります。
動詞は動き(動作)を表す品詞で、英文には必ず1つ入り、2つ以上入ることはありえません。
また動詞はbe動詞と一般動詞の2種類があります。
be動詞
is am are
がbe動詞です。
一般動詞
歩く・・・walk
走る・・・run
などが一般動詞です。
伸ばして発音すると語尾がイーで終わる可能性が高い形容詞
中学校の頃、国語や英語の授業で品詞の見分け方として、語尾がイーとなるものは形容詞だと聞いたことないですか?
ここではあることにしておいてほしいのですが、これはかなりの確率で正解です。
全てではありませんが確率は高いです。
形容詞は物の様子を説明する品詞で高い、低い、美しいなどがそれにあたります。
美しい・・・beautiful
高い・・・high
低い・・・low
物の名前は名詞
名詞に関しては説明不要かと思いますが、物の名前地名などが名詞になります。
自動車・・・car
犬・・・dog
猫・・・cat
東京・・・tokyo
問題ないですよね
動詞に名詞をつける接着剤役の前置詞
前置詞はat,on,of,in,aboutなどあまり意識せずに使っている品詞ですが、名詞の前にあるので名詞とセットかというとそうではなく、動詞によって変わっていくものです。
動詞の種類によって、後ろに続く名詞を前置詞なしでおけるか、それとも前置詞を付けなければおけないかが変わってきます。
一般動詞には他動詞と自動詞があり、他動詞の後ろには前置詞なしで名詞がおけますが、自動詞の後ろには前置詞を置かないと名詞がおけません。
他動詞
自分だけで動作が完結できない動詞。
I play the piano.(私はピアノを弾く)
i play (私は弾く)・・・ピアノを
自動詞
自分だけで動作が完結できる動詞。
I listen to music.(私は音楽を聞く)
I listen (私は聞く)・・・音楽を
動作に対してどのようにするのかを説明する副詞
最後に面倒な副詞です。
冠詞の次に面倒だと思っています。
その理由は他の品詞との区別が難しいということ。
副詞は時間、場所、頻度などを説明するのですが、時間は名詞でもあります。
基本的に動詞や名詞の後ろに入る品詞で、最悪文になくても意味が通じるおまけの品詞です。
前置詞なしで比較的自由な場所に入れられます。
昨日・・・yesterday
ここ・・・here
しばしば・・・often
それから・・・then
など、副詞になりえるものは多くてここだけでは説明しきれませんので、私はどの品詞でもなさそうだなあと思ったら副詞と考えています。
英文法を覚えるには不可欠な品詞について
英文法を勉強した方がいいか、そうでもないかという議論は棚に置かせていただきますが、英文法を学習するという前提で書くと品詞をしっかりと理解しておかないと途中で混乱します。
文法の学習をはじめてしばらくすると、目的語、修飾する、~を取る、形容詞的用法、副詞的用法、名詞的用法のような言葉が出てくるようになります。
ほとんどの方はそこで混乱しだすと思うので、まずは品詞をしっかりと理解しておくことが文法の理解度を上げるために非常に重要な要素だと気が付き品詞について調べだすことになると思います。
文法用語はなるべく使わずに、英文の組み立てさえ覚えられればそれが一番いいのですが、実は文法用語はある程度覚えたほうが文法を覚えるのが楽になります。
それが面倒だから文法は嫌いなんだという人もいますので強要はしませんが品詞は簡単に覚えられますので、勉強してくことをおすすめします。
ちなみに英文法を覚えずに英会話ができると言っている人は、英文の仕組みを簡略化した文法を使わずに、必要な英文をすべて暗記させようとしているだけなので結局効率が悪い学習方法をさせているのだということを覚えておいてください。
ネイティブスピーカーが文法を意識して言葉を覚えていないというのももっともな話ですのでそれでも話せるようにはなりますが、あなたがネイティブスピーカーと同じ環境下にいることができるかどうかをしっかり吟味した上で学習方法を決めたほうがいいと思います。
24時間ママと英語に触れて、2歳、3歳でやっとあのぐらいの言葉を話せるわけですから日本人が日本でしかも独学で行うことを考えれば時間がかかると言えます。
また、英語と日本語の大きな違いに日本語は主語と動詞がなくても分が成立するのに対し、英語は必ず主語と動詞が必要だという事があります。
これを文章で比較する際にも、主語、動詞、形容詞などの品詞というグループに分けて考えないとなかなか理解ができません。
これをなんとなく、あやふやなまま流してしまうと後々混乱を招くことになりますのでやはり品詞は覚えたほうがいいと思います。
品詞の種類は次回の記事で!!